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2022年の鉄スクラップ業界を予測する上で、鉄鋼業界の動きにも注目が必要です。
世界の鉄鋼需要は年々上昇しており、当然2022年も伸びていくと観測されています。ただし、2022年の後半については一定の上昇後、大幅な下落が予測されます。
日本の鉄鋼生産量は世界でもトップクラスで、自動車産業と並んでグローバルな存在となっています。
そんな鉄鋼業界を支える鉄スクラップの発生や需要に応えるべく、鉄スクラップのヤード業者は日々試行錯誤を繰り返しています。
| 2021年 | 月平均 | 関西・H2価格・メーカー価格・船積み価格 |
|---|---|---|
| 1月 | 平均¥39,750円 | |
| 2月 | 平均¥40,500円 | |
| 3月 | 平均¥40,750円 | |
| 4月 | 平均¥43,000円 | |
| 5月 | 平均¥50,750円 | |
| 6月 | 平均¥50,750円 | |
| 7月 | 平均¥51,000円 | |
| 8月 | 平均¥50,000円 | |
| 9月 | 平均¥51,500円 | |
| 10月 | 平均¥57,000円 | |
| 11月 | 平均¥57,000円 | |
| 12月 | 平均¥54,750円 |
2022年前半はある程度高止まりの状態が続くと予測しており、大幅な下げなどは無いと考えています。
主に環境への配慮や脱炭素への取組みから、高炉メーカーは衰退しているものの電炉メーカーは好調のため、特に上物の鉄スクラップが人気であることは2022年のトレンドになるのではないでしょうか?
また、解体工事などから発生する鉄スクラップは若干工期の遅れや人不足から発生はタイトになっています。
工場などの発生についても、新型コロナウイルスの影響から生産に影響が大きく、発生は減っています。
スクラップの発生が減れば、必然的に価格は上がります。という内容は2022年前半で予測しており、2022年の後半については発生と供給のバランスが崩れ、緩やかに鉄相場が下がる可能性が高いと考えています。去年の水準以下で2022年の後半は50%近く下がるかもしれません。
原油価格も上昇しているため、様々なコストが絡み合い、結果価格上昇・下落は2022年で山なりに予測されていますが、スクラップ価格への反映は限定的と思われます。
※一般的なギロチンB材、あくまで主観的な予測です。
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